Webコンサルってうさんくさいない?怪しまれる理由と信頼できる人の見分け方

コンサルタントは怪しい?うさんくさくない?

長年お付き合いしていたお客様が、ある日突然「SEOだの広告だの」と言い出したんです。


話を聞いてみると、どうやら新しい“コンサルタント”がついていたようで…。
私は正直「あちゃー」と思いました。

なぜなら私の経験上、Webコンサルタントって大したことのない人が多いからです。

ぶっちゃけて言うと、押しが強くて、声が大きくて、ハッタリをかますようなタイプが多い。
お酒や女性が好きで、勢いだけで押し切るようなコンサルタントに、お客様が振り回されている光景をこれまでたくさん見てきました。

要するにコンサルタントは「押しが強くて、でも図太くて精神的にタフで、失敗しても責任を感じない」タイプが、意外と多いんです。


経営コンサルでもよくある話

Webに限らず、経営コンサルタントが入ってから会社がおかしくなるという話もニュースやSNSでよく聞きます。
「社員にトイレ掃除をさせ始めた」とか、「社風が変わりすぎて人が辞めた」なんて話もある。
最悪の場合は、倒産に向かった…なんていうケースも。

もちろん、稲盛和夫さんのように、本当に企業を再生させるような素晴らしいコンサルタントもいます。
でも一方で、「月々のコンサル料を吸い上げるだけの寄生型コンサル」も確実に存在します。

つまり、コンサルタントは「毒にも薬にもなる」。
だからこそ、選び方が超重要なんです。


全員が悪いわけではないが、当たりは少ない

もちろん、すべてのコンサルタントが悪いとは言いません。
ただ、私の個人的な実感では、信頼できるコンサルタントは「全体の1〜2割」くらい。

だからこそ、「自社が無知だから丸投げ」というのは非常に危険です。
知識がないなら、まずは自社で最低限の知識を持った上で、必要な部分だけコンサルに任せる。それが一番健全な付き合い方だと思います。

そこで今回は私が仕事をする中で見た、怪しいコンサルタントと信頼できるコンサルタントの違いを紹介します。

目次

なぜ怪しいWebコンサルタントが多いと感じるのか?

誰でも今日から名乗れるから

Webコンサルタントには資格が必要ありません。極端に言えば、今日からでも「私はWebコンサルタントです」と名乗ることができてしまいます。

特に多いのが、Web制作会社や広告代理店の営業経験者が独立して名乗るパターン。営業力があれば仕事は取れるし、「コンバージョンが~」「CTAが~」といった専門用語を並べることで、詳しくない人には“なんかすごそう”という印象を与えられてしまうんです。

でも実際は「話はうまいけど中身は薄い」タイプも多く、表面的な知識と勢いだけで乗り切っている人もいるのが問題なのです。


「数字」や「成果」があいまいすぎる

Webの施策は一見「数字で測れる」と思われがちですが、実際には曖昧な部分も多いです。たとえばSEOは結果が出るまで時間がかかりますし、広告の成果も予算や時期、競合状況によって大きく左右されます。

それにもかかわらず、曖昧さを逆手に取り「成果が出ているように見せる」コンサルも存在します。

特にSEOでありがちなのが、「アクセス数が増えました!」という報告。しかし大切なのは、増えたアクセスのうち何%が問い合わせに結びついたかという本質的な数字。そこを説明しない場合は要注意です。


自分のやり方を押し付けてくる

「以前うまくいった事例がある」と言って、あなたの会社の事情を無視してテンプレートのような提案を押し付けてくるコンサルもいます。

「まずはアクセスを増やしましょう」「LPを作りましょう」「SNS運用も始めましょう」など、どんどん提案してきて、結局はすべて任せる流れに。でも効果が出なければ「やり方が悪かったですね。ターゲットに問題がありました。」と済まされてしまう。

施策に対して「なぜそれをやるのか?」が説明されない場合は、一度立ち止まるべきです。


無形商材だから成果が見えづらい

Webコンサルタントが提供するのは「考え方」や「方針」などの無形の価値です。10万円払っても、何か物が手に入るわけではありません。

だからこそ、「このアドバイスで売上が上がるかも」という期待感だけで高額な費用を払うのはリスクがあります。やってみなければ成果がわからない以上、その不安は当然とも言えます。


話が抽象的・専門用語が多すぎる

「ソリューションが~」「CVが~」「CMSが~」など、わざと難しい言葉を使って煙に巻くコンサルもいます。

聞き返しづらい雰囲気を作るのも手口のひとつですが、本当に信頼できる人なら、誰にでもわかる言葉で説明してくれるはずです。抽象的な話しかできない人には注意しましょう。


実際にあった「怪しいコンサルタント」の例

古い手法を堂々と使う

「文字数を増やせばいい」「記事をたくさん書こう」といった昔のSEO手法をそのまま持ち出す人がいます。

SEOは常にアップデートされており、数年前のやり方では通用しません。「以前は成果が出た」と言われても、それが今も通用する保証はないのです。


ChatGPTで調べれば出るような内容を高額で提供

最近では、コンサルが「ChatGPTで記事内容を考えてます」と普通に言ってくるケースもありました。いや、それなら自分で聞いた方が早いやん…と感じますよね。

コンサルが「情報の仲介業」になってしまっている実態も少なくありません。


なぜ「怪しい」と感じるのか?本質的な3つの理由

1. お客様側の知識不足を突かれるから

Web業界は横文字が多く、初めての人には理解しづらいです。そのため「凄そう」と思い込まされてしまうことがあります。

「お問い合わせ率」→「CVR」、「お問い合わせ」→「CV」、「クリックを誘導」→「CTA」など、言い方ひとつで混乱します。


2. 丸投げしようと思うとうまくいかない

コンサルタントはあくまで「提案役」であり、実際に手を動かして施策を実行するのは現場の担当者です。

「効果を出すためにはLPもSNSも広告もSEOも全部やりましょう」と提案されることもありますが、それには当然、余分な予算やリソースがかかります。

大切なのは、限られた予算の中で何にどれだけ効果が見込めるかを見極めて、取捨選択することです。

「全部任せれば売上が上がるだろう」と丸投げしてしまうと、期待したような成果が出ない可能性もあるので注意が必要です。

 


3. 売上保証と誤解されやすい

「コンサルを入れたら売上が上がる」と考えるのは危険です。あくまで、戦略が機能して、実行も適切に行われて初めて結果が出るもの。

「やったけど効果が出なかった」と後悔しないためにも、コンサル任せではなく、こちらも主体的に関与する姿勢が大切です。

信頼できるWebコンサルの特徴とは?

ここでは、信頼できるWebコンサルタントに共通する特徴をご紹介します。

ヒアリングを大切にしてくれる

まず大事なのは、「ちゃんと話を聞いてくれること」。
コンサルタントの中には、初回から「この施策でいきましょう!」と一方的に進めようとする人もいますが、それは危険です。
「うちはこういう事情がある」と伝えた上で、対話できる関係性が大切です。

コンサルタントはあくまで“外部のサポーター”。
お金を払っているのは自社側なので、「対等な関係」であることを忘れないようにしましょう。

具体的な「改善提案」まで落とし込める

信頼できるコンサルタントは、「今の課題」に対して具体的な改善提案を提示してくれます。
曖昧なアドバイスや、精神論、抽象的な話だけで終わらせない。
サイトのどこを直せば成果が上がるのか、数値を見ながら現実的な提案ができるかがポイントです。

「できること/できないこと」を明確にする

すべてを完璧にこなせる人なんていません。
広告に強いけどSEOは苦手、SNS運用はできるけどLP制作は不得意、など専門性には違いがあります。

だからこそ、「コンサルだから何でも聞けばOK」ではなく、「この分野の専門家」として関わることが大事です。

「一緒に考え、行動してくれる人」が真のコンサル

信頼できるコンサルタントは、アドバイスをして終わりではありません。
うまくいかないときも、一緒に原因を分析し、方針を変えて再チャレンジしてくれます。
「一緒に歩んでくれる人」こそ、真のコンサルタントと呼べるでしょう。


まとめ|胡散臭さを超えて、良いコンサルと組むには

今回は「怪しいWebコンサルタント」について、私の実体験を交えながらお伝えしました。

怪しい人がいるのは事実です。
でも、すべてのコンサルタントが悪いわけではありません。

大切なのは、「きちんと精査すること」。
そして、「自社も学び、検証する姿勢」を持つことです。

最終的に信頼できるのは、「一緒に考え、行動してくれる人」。
そういう人に出会えたら、きっとビジネスの大きな支えになるはずです。

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この記事を書いた人

小林のアバター 小林 Program mind 代表

Webディレクター、Webデザイナー歴10年以上で中小企業のWebサイトを改善を多く行ってきました。コンテンツメディア10万pv達成、youtube収益化達成。WEB制作、ブログ、Youtube、instagram、Xなどの仕事や副業の情報を発信。

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