Webデザイナーがつらい・きついと感じたとき、会社を変えるべき?

つらいとき

Webデザイナーとして働いていて、「毎日つらい…」「もう限界かも…」と感じることはありませんか?

私自身、何度も「もう辞めようかな」と悩んだことがありますし、実際に辞めていった同期も少なくありません。

Webデザイナーは華やかに見えるかもしれませんが、最初の数年はとにかく大変。
スキルが身につくまで時間がかかり、労働時間も長く、給料も安い。
過酷な職場では心身をすり減らしてしまうこともあります。

ですが、働く会社によって、Webデザイナーの「きつさ」や「つらさ」は大きく変わります。

この記事では、Webデザイナー歴10年以上の私が「つらい時期の乗り越え方」と「会社選びのポイント」をお伝えします。

今の状況がしんどいと感じているなら、ぜひ読んでみてください。

キャリア10年超えのWebデザイナーが会社の選び方を紹介します。

目次

Webデザイナーの最初の2〜3年は「下積み期間」。ここを乗り越えれば未来は明るい!

Webデザイナーとして働いていて「つらい」「きつい」と感じる人の多くは、まだキャリアが浅い方です。
実際、Webデザイナーの仕事が一番しんどいのは最初の2〜3年と言われています。

なぜかというと、最初は知識もスキルも未熟で、制作物へのダメ出しや修正も多く、思ったように成長できている実感が湧きにくいからです。

ですが、ここを乗り越えれば一気にラクになります。

コーディングもデザインも、数年続けることで必ず慣れとスキルが身につき、制作スピードも精度も上がってきます。
つまり、「最初の数年を耐える=勝ち」です。

ただし、ブラック企業の場合は別。
心や体を壊してしまう前に転職を考えるのは、立派な選択です。

Webデザイナーは正社員としてスタートするまでが一番のハードル

Webデザイナーとして働くうえで、実は一番難しいのが“正社員になる”ことです。

求人サイトを見ると「実務経験1年以上」「3年以上」など、経験者を求める会社がほとんど。

つまり、最初から正社員としてスタートできる人は少なく、
多くの人がアルバイトや派遣、契約社員などの形で業界に入り、経験を積んでいきます。

現場経験がゼロの状態で飛び込むには、なかなか厳しいのが現実です。
しかも、職業訓練校や独学で学ぶ人が多く、未経験枠の競争率も高め。

それでも、実務経験を積める会社に入れれば、最初はどんな仕事でもOKです。

  • Web更新作業

  • バナーや画像の加工

  • ネットショップの商品登録

こうした“雑用”に見える仕事でも、経験年数がキャリアのベースになります。

最初の1年で「実務経験」を確保しよう 大事なのは経験年数とスキル

どんな形でもいいので、まずはWeb業界で働くこと。
そして最低でも半年〜1年は続けて、経験年数を積むことが重要です。

私が通った職業訓練校でも、クラス20人中Webデザイナーになれたのは5人ほど。
それだけチャンスは少ないからこそ、チャンスを活かせる人は強いです。

必要なコーディングのスキル

html,CSSコーディングは1年ぐらい仕事で行えば、身につくかと思います。

できることとして、最低でもWordPressのオリジナルテーマでコーポレートサイトを作れ、jQueryで簡単な動きができれば良いでしょう。

※今はけっこうAIが理解しているので、Chat GPTに聞きながら作っていくと成長が早いです。

そこまでできれば後は仕事をしていく中で成長をすることができます。

必要なデザインのスキル

Webデザイナーにとって、必要なデザインのスキルは「ホームページのデザイン」です。

バナーなどの画像を作れるデザインスキルがあってもそれはあくまで補助的なものですから、ホームページ全体をデザインできる方が良いです。

もし、入社した会社でそういったデザインを行えない場合、ポートフォリオを作るかランサーズなどのクラウドソーシングで仕事を受け作るのが良いでしょう。

Webデザイナーとして3年の経験を積んだら、次は「会社選び」が重要になる

Webデザイナーとして3年ほど経験を積めば、一通りのスキルは身につき、どの制作現場でも通用するようになります。
この期間までは「経験を積むこと」を優先し、多少条件が悪くても頑張ってきた人も多いでしょう。

しかし、スキルが身についたその先は“どこで働くか”が非常に重要です。
もう「どこでもいい」ではなく、自分の心と体を大事にできる職場を選ぶフェーズに入ります。

ここでは、Webデザイナーの「つらい・きつい」と言われる理由と、そんな職場を避けるための考え方について紹介していきます。

Webデザイナーがつらい理由①:長時間労働が当たり前?

Webデザイン業界でよく聞くのが、勤務時間の長さです。

定時でスパッと帰れる会社はまだまだ少なく、残業が毎日のように2時間ある…という話も珍しくありません。
納期前には何日も徹夜、というブラックな働き方を経験したという人の話も、私の周りでは今も耳にします。

特に古くからある制作会社では、「忙しいのが当たり前」な空気が残っている場合もあるので要注意です。

Webデザイナーがつらい理由②:給料が低く生活が苦しい

Webデザイナーは、スキルを身につけるまで半年〜1年程度の勉強が必要な職種ですが、
それにも関わらず、月給は18万〜26万円程度が相場というのが現実です。

年収換算で言えば216万〜312万円ほど。
「この給料で家族を養うのは厳しい…」と感じてしまうのも無理はありません。

「これだけ大変なのに、この給料…」と、疑問や不満を感じて辞めてしまう人も多くいます。

ただし、スキルを活かして副業で収入を補ったり、転職で条件アップを狙うことは可能です。
(※その方法については記事後半で詳しく解説します)

まず大事なのは、「過酷な環境」を避けること

これからWebデザイナーとして長く働いていくなら、何よりも大切なのは、無理をしすぎない環境を選ぶことです。
たとえスキルがあっても、心や体を壊してしまっては意味がありません。

次の章では、つらい・きつい職場に入らないために、会社選びで見るべきポイントや実践的なチェック方法を紹介していきます。

Webデザイナーでしんどい会社に入らないためには…

Webデザイナーの仕事がつらい、きついと感じる理由の多くは「職場環境」にあります。
だからこそ、最初からそういった環境に足を踏み入れないことが大切です。

働く前に「しんどい会社」を見抜く意識を持つ

私はまず、「明らかにきつそうな会社」には応募しないようにしています。

たとえば、

  • 残業が常態化していそうな会社

  • 納期前の徹夜が当たり前という雰囲気の会社

こういった職場は、スキルを積むよりも自分の心身がすり減ってしまうリスクのほうが大きいです。

実際、しんどい環境で得られるものは何か?と調べてみても、よく聞くのは「忍耐力がつく」くらい。
でも、忍耐力のために犠牲にするものが多すぎるのです。

「技術の成長スピード」だけがしんどい会社の唯一のメリット

もちろん、長時間労働の中で多くの案件をこなすと、デザインやコーディングの技術は早く身につくという面もあります。

  • フリーランスになりたい人

  • 早くスキルを習得して好条件の会社に転職したい人

には一つの選択肢として「短期集中」での修行はアリかもしれません。

しかし、この“成長スピード”というメリットの裏には、メンタルや体力への負担という大きな代償があることも忘れてはいけません。

  • 睡眠不足

  • 慢性的なストレス

  • 心が折れてしまうリスク

こうした状況で長く働き続けるのはほぼ不可能です。
結果として、スキルは積めたけど燃え尽きて辞めてしまったというパターンも少なくありません。

頑張っても報われない?しんどい会社は“無理ゲー”

さらに残念なことに、どれだけ頑張っても給料が大幅に上がるとは限らないのが現実。
むしろ「頑張った分は会社の利益になるだけで、自分に還元されにくい」のが中小の制作会社ではよくある話です。

一方で、大企業や待遇の良い会社に入る人たちは、そこまでの激務を強いられずに高収入を得ている場合もあります。

このギャップに気づいた時、正直「アホらしいな…」と思ったのが正直なところです。

「しんどい会社」で働くのは一時的で十分

私自身、しんどい環境での勤務は1年が限界でした。
長期的にそのまま働き続けていたら、心身ともに壊れていたかもしれません。

スキルを身につける“修行期間”として割り切るなら、1〜3年程度で卒業するのがベストです。
ただし、「ずっとここで頑張ろう」と思うのはリスクが高すぎます。


私が実践している「しんどい会社に入らない工夫」

Webデザイナーとして、長く・健康的に働いていくには、入社前に職場を見極めることが不可欠です。

次の章では、私が実際に行っている「しんどい職場に入らないためのチェックポイント」や、求人の見極め方をご紹介します。

あなた自身の人生を守るためにも、ぜひ参考にしてください。

Webデザイナーとして「しんどい会社」に入らないための転職戦略と調査法

Webデザイナーとして長く働くには、労働環境の良い会社を選ぶことが何より大切です。
ここでは、私が実際に使っている転職サイトの活用法や、ブラック企業を避けるための会社リサーチ方法をご紹介します。

まずは複数の転職サイトに登録しよう

Webデザイナーの求人は、1〜2名の採用枠に対して20人以上が応募することも珍しくありません。
そのため、1つのサイトに絞らず、複数のサイトに登録することが基本です。

特におすすめは以下の通り:

  • リクナビNEXT

  • マイナビ転職

  • エン転職(エンジャパン)

一度、履歴書と職務経歴書を作ってしまえば、他サイトでも使い回せます。
面倒がらず、最初に一気に登録してしまうのがコツです。

応募前に会社の評判をチェック

求人票だけでは、実際の労働環境はわかりません。
そこで活用したいのが、以下のような企業レビューサイトです:

  • 転職会議

  • カイシャの評判

これらのサイトでは、現役社員や元社員のリアルな声が掲載されています。
たとえば、

  • 毎月の残業時間

  • 人間関係の雰囲気

  • 給与・昇給の仕組み

  • 福利厚生の実態

  • 社長や上司の人柄

などが具体的に書かれているため、応募前に「地雷企業」を避ける判断材料になります。

ポイント:

最新のレビューだけでなく数年前の口コミもあわせて見ること。
最近の評価だけが不自然に高い場合、対策された可能性もあるため、過去の投稿とあわせて比較しましょう。

求人票で残業時間を確認する

残業時間が明記されていない求人には注意。
(実は長時間労働が常態化しているケースも…)

応募前に以下のような記載があるかをチェック:

  • 「残業 月20時間程度」など具体的な数値

  • 「残業なし」「基本定時退社」などの明記

記載がない場合でも、気になる企業なら面接時に聞くか、口コミサイトで補足調査をしましょう。

面接時に社内の様子を観察しよう

実際に面接に行くと、社内の空気感がある程度わかります。

チェックポイントは以下:

  • 案内してくれる社員の表情や服装

  • オフィスの雰囲気が暗くないか

  • デスク周りに栄養ドリンクが大量に置かれていないか(←意外と重要)

社員の顔が疲れていたり、オフィスにピリピリ感があるなら、長時間労働や過度なストレスが蔓延しているサインかもしれません。

面接官・社長には「残業時間」についてやんわり確認

いきなり「残業ありますか?」と聞くと警戒されてしまうので、タイミングが肝心です。

おすすめの聞き方:

  • 面接の最後に「御社ではどれくらいのペースでお仕事が進みますか?」と聞いてみる

  • 相手が労働時間について話し始めたときに、軽く確認を入れる

「働く環境に関心がある」くらいのニュアンスで聞くと自然です。

入社前に「実際に働いてみる」交渉もアリ

入社を迷っている場合、短期間だけ試しに働けないか交渉してみるのも一つの方法です。

これはすべての会社で可能とは限りませんが、「合わない会社に入って後悔するくらいなら、事前に確認したい」という意図を伝えれば、対応してくれる場合もあります。

最後に:入社は慎重に、でも前向きに

Webデザイナーはスキルと実務経験があれば、職場は選べる職種です。
焦ってブラック企業に入るより、じっくりと「あなたを大切にしてくれる会社」を見つけてください。

Webデザイナーが自分を救うのは「スキル」

スキルを磨けば、働く環境も収入も自分で変えられる

これまで「Webデザイナーは給料が低い」「労働時間が長い」といった厳しさをご紹介してきましたが、だからといって悲観する必要はありません。
実は、**Webデザイナーという職業は「スキル次第でいくらでも状況を変えられる」**数少ない仕事の一つです。

 

Webデザイナーは実力主義。だからこそチャンスがある

Web業界の大きな特徴は、スキルがある人が評価されやすい実力主義の世界だということ。
スキルを身につければ、収入も働く環境もガラッと変えられます。

  • スキルを活かして高待遇の会社へ転職

  • 副業で収入を増やす

  • フリーランスとして独立する

など、選択肢が一気に広がるのです。

デザインとコーディング、どちらも武器になる

たとえば、デザイン力が高ければ案件の獲得もしやすく、企業からも即戦力として歓迎されやすくなります。
さらにコーディングやプログラミングを学べば、Web制作全体を担える存在に

フロントエンドエンジニアとしてキャリアチェンジしたり、Webアプリ開発に進む道も見えてきます。


今の会社が合わなくても大丈夫。スキルで人生は変えられる

「今の会社がブラックすぎて…」
「やりたい仕事ができていない…」
そんな状況でも大丈夫。スキルを積み上げていけば、いつでも道を切り開けます。

Webデザイナーのキャリアは、自分の努力と成長で「自由度」がどんどん広がる職種です。
だからこそ、今がつらくても諦めず、コツコツとスキルアップを続けていくことが最大の武器になるのです。

X(旧Twitter)でWebデザイナーの声を集めました

twitter上ではWebデザイナーがつらいという声も多くありますね。

Webデザイナーはモンスタークライアントに携わると激しく辛いのは同意です…。

Webデザイナーが「きつい」「つらい」と感じる理由には“年齢”もある

Webデザインの仕事は楽しい部分もありますが、「この先も続けていけるのか?」と不安になる瞬間があります。
特に年齢を重ねるにつれて、体力や視力の衰え、技術の進化など、様々なハードルが出てきます。

50代・60代でもWebデザイナーとして働けるのか?

「何歳までWebデザイナーとして働けるのか?」という不安は、誰もが一度は感じるもの。

実際、SNSなどを見ると40代・50代で現役バリバリのWebデザイナーも存在します。
大切なのは“年齢”ではなく、“制作物のクオリティ”と“学び続ける姿勢”です。

ただし、加齢による目の衰えや集中力の低下、長時間労働への耐性の低下など、身体的な面での限界も無視はできません。

コーディング不要のツールが進化中。将来の不安材料に…

近年では、コードを書かずにWebサイトを作れるノーコードツールも続々と登場しています。
「Illustratorを触る感覚で、Webサイトの構築も完了」なんてツールも出てきています。

もちろん、現時点では細かな調整や自由度ではまだ課題がありますが、技術の進化は想像以上に早い。
**「Webデザイナーにコーディングは必要ない時代が来るかも」**という不安も現実味を帯びてきました。

長く活躍するには、スキル+αの「武器」が必要

今後も長くこの業界で働き続けたいなら、デザインやコーディングだけでは心もとないかもしれません。
そこで私自身も、+αのスキルを学び始めています。

  • コミュニケーション能力(ディレクションやマネジメントに必要)

  • マーケティング力(売れるサイトを作るために重要)

  • ビジネス的視点(クライアントへの提案や単価交渉にも直結)

このブログも、そうしたスキルアップの一環です。
「Webデザイナー」で終わらず、“Webのプロ”として成長することが大切だと感じています。

実は「Webデザイナー」という肩書の裏には、意外と地味でつらい仕事も多い

Webデザイナーと聞くと華やかな仕事に思えますが、実際には「やりたくない仕事」や「地味な業務」もたくさん含まれています。

■ デザイン・バナー制作

→ 楽しいが、実力主義。華のある仕事はベテランが持っていくことも。

■ コーディング(HTML / CSS / JavaScript / WordPress)

→ スキルアップには最適だけど、ページ数が多くなると単純作業で疲弊しがち。

■ SEO設定

→ 覚えることが多く、順位やトラブルでプレッシャーも大きい。SEO会社が絡むと最悪。

■ Webライティング

→ サイト構築時の大量ライティングは、心が折れかける。とくに医療や法律系は難易度高め。

【まとめ】Webデザイナーとして「きつい つらい」と感じたら、柔軟な視点を持とう

  • Webデザイナーは「スキル」で状況を変えられる数少ない職種

  • 年齢を重ねても学び続ければ道はあるが、体力や目の衰えは無視できない

  • 技術の進化に不安を感じたら、コミュ力やマーケ力など+αの武器を身につける

  • 地味でつらい仕事が多いことも理解し、「華やかさ」だけを求めないことも大切


あなたのキャリアはあなた次第。
つらい・きついと感じるなら、そこから抜け出す方法は必ずあります。
Webデザイナーとして長く、健やかに働くためにも、「学び」と「視野の広さ」を持って、前に進んでいきましょう。

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この記事を書いた人

小林のアバター 小林 Program mind 代表

Webディレクター、Webデザイナー歴10年以上で中小企業のWebサイトを改善を多く行ってきました。コンテンツメディア10万pv達成、youtube収益化達成。WEB制作、ブログ、Youtube、instagram、Xなどの仕事や副業の情報を発信。

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