「Webデザイナーになりたい。でも、未経験から本当に目指せるのかな?」
「職業訓練校やスクールに通うべき?独学でも大丈夫?」
そんな疑問を持っているあなたへ、現役Webデザイナーの私が、実体験をもとに最適な学び方をお伝えします。
私自身、Webデザイナーを目指したのは28歳のとき。
デザインの知識も、コーディングの経験もゼロでした。
それでも今は、Webデザインの仕事を楽しみながら続けられています。
この記事では、
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独学で目指す場合の注意点
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職業訓練校とスクール、それぞれの違い
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最初にやるべきこと・遠回りしない学び方
について、できるだけリアルに、わかりやすくまとめました。
「せっかく働くなら、好きなことを仕事にしたい」
そう思っているあなたに、ぜひ読んでもらいたい内容です。
Webデザインの魅力とは?30代未経験からでもなれる理由と実感したメリット
Webデザインは楽しい仕事です!
突然ですが、Webデザイナーの仕事は本当に楽しいです。
自分の考えたデザインが、実際に企業のホームページとして形になる。
たとえば、
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シンプルで信頼感のあるコーポレートサイト
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トレンド感あふれる美容室のLP
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世界観が詰まった映画のプロモーションページ
どれも「私もこんなのを作ってみたい!」と思える案件ばかり。
完成したときの達成感は、言葉にできないほど大きなものです。
絵が描けなくてもWebデザイナーになれる?
「デザイナーって絵が描ける人がなるんじゃないの?」と思われがちですが、絵が描ける必要はありません。
私自身も、仕事ではイラストを描くことはありません。
むしろ、レイアウトや色使い、文字の配置など、論理的な“見せ方”を工夫する力のほうが求められます。
センスがないと無理…?→いいえ、センスは“後から身につけるもの”
Webデザインは「センスがある人しかできない」と思っていませんか?
私がWebデザインを始めた28歳当初、正直センスはまったくありませんでした。
でも、学びながら、たくさんのデザインに触れ、良いもの・悪いものを見比べるうちに、
少しずつ「見分ける力」がつき、「自分で表現できる力」も育っていきました。
つまりセンスとは、後天的に身につける「視点と知識の積み重ね」。
アラサーでも、30代でも、まったく遅くはありません。
Webデザインは副業にも向いている
Webデザインは、副業としてもおすすめです。
パソコンとネット環境さえあれば、自宅でもカフェでも作業ができます。
私自身も、副業としてホームページ制作を数件請けた経験があります。
1件で20万円、30万円以上の報酬がもらえることもあり、「地道に働くより稼げる」と感じたこともあります。
一度基礎を学べば、スキルは独学で伸ばせる
Webデザインは、一度スクールや職業訓練校などで基本をしっかり学べば、あとは独学でもスキルを伸ばしやすいのが特徴です。
自分で調べ、手を動かしながら覚えるスタイルに向いている人なら、どんどん上達できます。
さらに、Webデザインの知識があれば、HTML/CSSやJavaScriptといったプログラミングにも挑戦しやすくなるのも魅力です。
30代・未経験でもWebデザイナーになれる!…けど、最初は収入が厳しいかも
私自身がそうだったように、30代・未経験からでもWebデザイナーになることは十分可能です。
ただし、注意点もあります。
未経験からのスタートでは、最初のうちは収入が安定しにくいこともあるため、
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副業から始めるか、バイトで始めるか
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貯金をある程度準備しておく
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生活を最小限に抑えて、学習に集中する
などの工夫が必要かもしれません。
Webデザインを始めたいと思ったら、まず“適性”をチェックしよう
「Webデザインの仕事、なんか楽しそう!」
そう思ったら、まずは自分に向いているかどうかを軽くチェックしてみましょう。
向き・不向きは、実際に少しやってみないとわかりません。
Webデザインの主な仕事は「デザイン」と「コーディング」
Webデザイナーの業務は、大きく分けてこの2つ。
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デザイン:見た目・構成・色などを設計する作業
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コーディング:HTMLやCSSなどで、PCやスマホで見えるように形にする作業
どちらも最低限の知識は必要なので、最初は両方の基礎をしっかり身につけることが大切です。
Webデザイナーに向いている人ってどんな人?
一言で言うなら、**「Webデザインが好きな人」**です。
私が未経験からWebデザイナーになれた理由は、
同じ時期に勉強していた仲間よりも、単純に“Webデザインが好き”だったからだと思っています。
好きなことって、不思議と努力が努力じゃなくなるんですよね。
だからこそ、つまずいても諦めずに続けられるし、もっと良くしたくて工夫もできる。
まずはProgateで適性チェックしてみよう!
おすすめは、オンライン学習サービスの Progate。
無料登録で、HTMLやCSSなどの基礎コースが体験できます。
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「あれ?なんか楽しいかも」
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「自分でもホームページが作れそう!」
そんな風に感じたら、あなたにはWebデザインの適性がある可能性が高いです。
もっとやりたくなったら、月額980円で全コースも開放されます。
HTML・CSSだけでなく、JavaScriptやPHPなど、プログラミングの基本にも触れられますよ。
ただし、Progateだけではプロにはなれないので注意!
Progateは、初心者が学びやすいように作られています。
課題も丁寧で、例題に沿って作る形式なので「なんか簡単かも?」と思うかもしれません。
でも、実際の仕事では、
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クライアントの要望に応える
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トラブルに自分で対処する
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ゼロから構成を考える
…といった現場特有の大変さもあります。
Progateはあくまで「好きかどうかを見極める入口」「基礎をつかむツール」として活用しましょう。
Webデザイナーになりたいなら、独学より人に習うのがおすすめ
Webデザイナーを目指すなら、独学よりもスクールや職業訓練校で学ぶ方が断然効率的です。私自身も、職業訓練校に通った経験があり、そこからWebデザイナーとしてのキャリアがスタートしました。
なぜ人に習うべきなのか?
1. 無駄なつまずきを減らせる
初心者がつまずくポイントは、実はほとんど同じです。独学だと「何がわからないかがわからない」状態に陥りやすく、モチベーションが下がってしまうことも。でも、先生がいればその場ですぐに解決でき、成長スピードが段違いです。
2. プロのやり方を真似して学べる
上達するには「うまい人のやり方を真似る」のが一番早い。授業では、現役で活躍している講師の操作や考え方を間近で学ぶことができ、ショートカットキーやツールの使い方など、細かなテクニックも吸収できます。
3. 切磋琢磨できる仲間ができる
同じ目標を持った仲間と学ぶことで、自然とライバル意識が芽生えます。「負けたくない」「もっと上手くなりたい」という気持ちが、結果的に自分を成長させます。卒業後も刺激し合える関係が続くのも魅力です。
4. 人脈ができる
Web業界はチームで動くことが多く、横のつながりがとても大事です。学校では、カメラマン、イラストレーター、動画制作者、プログラマーなど、多様なスキルを持つ人と出会う機会があります。こうしたつながりが、将来思わぬ助けになることも。
職業訓練校のメリットとデメリット
職業訓練校は、ハローワークを通して申し込むことで、失業保険を受け取りながら無料で学べるのが最大のメリットです。私も退職後の失業期間中に通いました。
デメリット1:受講には選考がある
応募すれば誰でも入れるわけではなく、面接と筆記テストに合格する必要があります。私は1度目で落ち、失業保険の受給期限に焦りました。2度目でなんとか合格しましたが、簡単には入れないこともあります。
デメリット2:講師や設備に当たり外れがある
講師のスキルはバラバラです。現役デザイナー出身の方もいれば、そうでない方もいます。また、設備が古かったり、Adobe製品を全員分用意できない場合もあります。30日間の体験版で対応しているところもあると聞きました。
デメリット3:学習期間が短い
職業訓練校は多くの場合3ヶ月程度と短く、学べるのはHTML/CSSやPhotoshop、Illustratorの基礎まで。WordPressやJavaScript、デザイン理論など、実務に必要な知識まではカバーしきれません。卒業後の自主学習は必須です。
スクールに通うメリット
私がもし資金に余裕があったなら、間違いなくスクールに通っていたと思います。授業料は高いところで40万円以上しますが、内容・講師・機材すべてにおいてクオリティが高いです。
1. 講師陣が現役プロ
スクールでは現役で活躍するデザイナーやエンジニアが講師を務めることもあり、「えっこの人が講師なの!?」というレベルのプロから直接学べることもあります。
2. 設備が整っている
パソコン・ソフト・教材などがしっかり揃っていて、学習環境が充実しています。
3. 生徒のモチベーションが高い
高額な授業料を払って学びに来ているため、クラス全体のやる気や意識も高い。自然と競争心も芽生え、切磋琢磨できる環境が整っています。
4. 就職・転職に強い
最近は、制作会社が運営や連携しているスクールも多く、優秀な生徒には企業から声がかかることも。また、スクール経由での就職紹介もあり、業界へのパイプができるのも大きな魅力です。
この章のまとめ
- 独学よりも「人に習う」方が効率的で挫折しにくい
- 職業訓練校は無料だが、設備・講師・期間には限界がある
- スクールは費用がかかる分、本気で学ぶには最高の環境
もし本気でWebデザイナーを目指すなら、あなたに合った学び方を選ぶことが成功への第一歩です。
おすすめのWebデザインスクールはどこ?
ここからは、未経験からWebデザイナーを目指す人におすすめのスクールを紹介します。
◆ TECH::CAMP(テックキャンプ)デザイナーコース
- 学習スタイル:教室/オンライン 両対応
- コース:短期集中(10週間)/働きながら学べるコースあり
- 学習時間:600時間以上の濃密なカリキュラム
- 費用:648,000円(税抜)~
働きながらでも学べる柔軟さと、教室・オンライン両方に対応している点が魅力。 比較として挙げられるデジタルハリウッドのWebデザインコース(120時間/6ヶ月)と比べても、圧倒的な学習量で短期間にスキルを詰め込めます。
◆ デジLIG(デジタルハリウッド STUDIO by LIG)
- 運営:Web制作会社LIG(業界でも有名)
- 特徴:現役クリエイターによる指導、Mac環境、手厚い就職支援
- 学習期間:6ヶ月
- 費用:Webデザイナー専攻コース 450,000円(税抜)~
- WordPress講座を含む8ヶ月プランは528,000円(税抜)~
- 所在地:東京のみ
最大の魅力は、実際の制作会社が運営しているという点。就職支援にも力を入れており、優秀な生徒は企業にスカウトされることもあるそうです。
設備・講師・就職支援ともにレベルが高く、本気でWebデザイナーを目指すなら間違いなく選択肢のひとつになります。ただし、東京に通えるかどうかがネックになるかもしれません。
最短でWebデザイナーになるには?
スクールに通えば、未経験からでも実践的なスキルを最短で身につけることができます。
もちろん、職業訓練校や独学という道もあります。ただし、
- 自分で調べる力が必要
- 時間がかかる
- 挫折しやすい
というデメリットもあるため、確実に早くスキルを身につけたいなら、スクールという選択肢は非常に有効です。
あなたの学習スタイル・予算・環境にあわせて、ベストな方法を選んでください。
Webデザイナーとして正社員を目指すなら、未経験でもポートフォリオは必須!
未経験からWebデザイナーとして正社員を目指すなら、ポートフォリオの作成は絶対にやっておくべきです。なぜなら、企業が「この人に仕事を任せられるか?」を判断する材料は、実際に作ったサイトや作品だからです。
とはいえ、未経験のうちから実案件を任されることは少なく、「どこかの企業のホームページを作る」機会もそうそうありません。そこで必要なのが、ポートフォリオサイトによる自己アピールです。
でも、自己アピールだけのポートフォリオは危険!?
ありがちなのが、自分の経歴や趣味を前面に出した“オシャレなだけ”のポートフォリオ。しかし面接官の立場からすると、こう思われてしまうことも:
- 「派手だけど、ビジネス向けのサイトも作れるの?」
- 「仕事での実力が判断しづらい…」
- 「顔や性格はわかったけど、肝心のスキルが伝わらない」
せっかく作ったポートフォリオが伝わらなければ、本当にもったいないですよね。
面接で好印象を与えるポートフォリオとは?
現役Webデザイナーの立場から見て、「これがあったら採用されやすい」と感じるポイントはこちらです:
- 架空の企業(建設会社や美容室など)を想定したコーポレートサイト
- 商品やサービスの魅力を伝えるランディングページ(LP)
- 今っぽいレイアウトや配色など、トレンドを意識したデザイン
- プロっぽさが伝わるクオリティ(文字組みや余白も丁寧に)
- 複数のテイスト(シンプル、かわいい、クールなど)を用意
たとえば、実在の古めなWebサイトを見つけて、それを今風にリデザインしてみるのもおすすめ。もちろん会社名や固有名詞は変更して、架空の設定にしてください。
2~3種類のテイストで複数の作品を作れれば、あなたの「応用力」と「感性」がしっかり伝わります!
未経験から正社員は厳しい?私はアルバイト・派遣で経験を積んだ
「いきなり正社員で働きたい!」という気持ちはよくわかります。私も最初はそうでした。ですが、未経験からの正社員採用はかなり狭き門です。
私自身、多くの会社に応募しましたが、落選続きでした…。
そのときに気づいたのは、**企業が見ているのは「実績」と「継続的な経験」**だということ。
だからこそ、まずはアルバイトや派遣社員として実務経験を積むのがおすすめです。たとえ1年でも実績があれば、その後の正社員応募の通過率がぐんと上がります。
ポートフォリオと実務経験、この2つが揃えば、未経験からでも十分にWebデザイナーとして正社員を目指せます!
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